犬がたけのこを食べるのは大丈夫?危険性や生と加熱の違いについて


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秋の食材の代表と言っても過言ではないたけのこですが、犬がたけのこを食べるのは大丈夫なのか気になる飼い主さんも多いことでしょう。

しかし実は危険性が高く犬には食べさせてはいけないと言われています。

今回は犬がタケノコを食べる危険性について紹介します。

タケノコの危険性

たけのこは香りが良くて非常に美味しいので、秋になると頻繁に家庭に登場します。

そして台所に愛犬が寄って来て、物欲しそうに見つめられると、ついついつまみ食いをさせてしまいそうになりますが、実はタケノコでそれをやるのは非常に危険なんです。

犬がたけのこを食べてはいけない理由をいくつか挙げていきます。

消化不良をおこす

たけのこは消化の悪い食べ物ですので、基本的に犬には与えないほうが良いと言われていて、犬が消化不良を起こしてしまうと、嘔吐や下痢の症状が起こります。

超小型犬にとっては下痢が命に関わる場合もあるので食べさせない方がよいでしょう。

犬に与えるべき栄養素も低いため特に食べさせるメリットもありませんが、特に結石や貧血をおこす原因となるシュウ酸が含まれていることが最も危険性を高めていると言えます。

また、生のたけのこを茹でるとたくさんのアクが出てくるのですが、アクが強いことも消化不良を引き起こす原因となっていて、アクの強さは人間でも舌が痺れるようなきつさになるくらいなので、やはりたけのこは食べさせない方が無難でしょう。

繊維質による窒息

たけのこは繊維が多いので食べにくく、人間でもよく歯に挟まることがあると思います。

繊維が多く噛み切りにくいたけのこは、小型犬や子犬などに食べさせてしまうと口腔内につまらせてしまい、窒息や誤嚥の危険性もあります。

また犬の大きさに関係ないところで言うと、たけのこを食べる機会は人間が与えない限りはほとんどないので(犬のエサなどに含まれていることもないでしょう)食べなれていないことからも喉に詰まらせてしまう可能性は高くなると考えられます。

喉が痒くなる

仮性アレルゲンと言って、食物中に含まれている化学物質が原因で、アレルギー症状のようなものがあらわれることがあります。

たけのこの場合、アセチルコリンという物質を多く含んでいるため、犬が食べた時にのどに違和感があったり痒くなったりする場合があります。

アレルギーではないので、食べたら毎回症状が出るわけではありませんが、体調が悪い時や他のアレルギー症状が出ているときなどに食べてしまうと、症状が悪化することがあります。

一度にたくさん食べることは避け、加熱調理は絶対に行うようにしましょう。

他にも、なすやトマト、山芋、里芋、そばなどにもアセチルコリンが多く含まれているので、たけのこで症状が出る犬の場合は注意した方がよいでしょう。

生と加熱調理の違い

人間の食べ物に多いパターンとして生は危険だが加熱すると問題ないという食べ物は多いと思いますが、果たしてたけのこの場合には、生と加熱調理に違いはあるのでしょうか。

シュウ酸の量が変わる

生のたけのこにはシュウ酸が多く含まれており、犬に生のたけのこを食べさせるのは避けた方が良いでしょう。

加熱したり茹でたりすることでシュウ酸の量を減らすことができるので、どうしても与える場合は加熱したものを与えるようにしましょう。

たけのこレシピ

たけのこは犬にとって基本的に良いことはあまりありませんが、それでも犬用のたけのこご飯の作り方や栄養素を紹介しているサイトもあり、試しに調べてみると、ドッグフードや手作りフードのトッピングに茹でて細かく刻んだたけのこをのせるレシピを見つけました。

細かく刻んであげることで喉に詰まらせる危険は無くなり、加熱調理してあげた状態で食べることになるので危険性は下がるでしょう。

しかし本当に怖いのは、犬がたけのこの味を覚えてしまい、人間の見ていないところで人間用のたけのこを食べてしまうことです。

テーブルの上の煮物を食べてしまったり、調理していない生のたけのこをかじってしまったりという事態がないわけではありません。

そうした事態を想定するならば、犬にたけのこの味を覚えさせてしまうと危険を招くことになりかねないと覚えておきましょう。

まとめ

  • 犬にタケノコを食べさせるのはやめよう
  • 生と加熱で違いがある
  • 危険な食材でもレシピがあったりするので注意

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