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犬が噛むと一言で言っても、ケガをしない程度の甘噛みと、人間が流血してしまうレベルの本気噛みとがあり、程度によってしつけの仕方が変わってくるため、しつけの中でも難しい部類に入るしつけだと言われています。
犬が飼い主を本気で噛む理由はストレスや寂しさなど心理的欲求が大きく関与してきます。
今回は犬が飼い主を本気で噛む理由や、やめさせるしつけ方法を詳しく紹介していきたいと思います。
犬が飼い主を噛む理由とは
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愛犬が飼い主を噛む理由には、どんな意味があるのでしょうか?
ここで紹介するのは甘噛みと本気噛み共通して該当するものです。
度合が低ければ甘噛み程度で済むでしょうが、エスカレートしてくると本気で噛むようになります。
かまってくれると勘違いしている
子犬から2歳位までの犬に多い例ですが、犬が噛むことで飼い主が喜んでくれていると勘違いしている場合があります。
犬が噛んできたときに「痛い!」と大声を出したり、犬の名前を呼んだりするだけでそれ以上怒らなかったり、きちんと叱るコマンドが入っていない犬は、大声をあげた=喜んでいるとかかまってくれたと受け取ってしまうのです。
寂しさから噛んでしまう
飼い主とのスキンシップや1日を通しての触れ合いが足りない若い犬が噛む行動をする場合は、寂しさやかまって欲しいという気持ちの表れであることがあります。
留守番の多い犬の場合は気をつけてあげましょう。
時間が許す限り犬との時間を作ってあげるようにし、信頼関係を築いていき、たくさんの愛情を注いであげることで解決する場合もあります。
要求を聞いてくれると思っている
過去の経験から、噛みついた後に自分の要求がかなった経験がある場合は、噛めば要求が通ると学んでいる犬もいます。
この場合は、噛んでも要求は叶わないことと、噛まないようにするしつけが必要となります。
犬に噛まれたときは大騒ぎせずに、冷静に叱ってその後はかまわないようにする時間を作るなど、犬が嫌がる行動をとるように心がけましょう。
犬が勘違いしてしまうとしつけなおすのが大変です。
本気噛みと甘噛みの違いとは

Ow, Spike!
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愛家の噛み癖をしつけるにあたり、まずは甘噛みと本気噛みは何が違うのかを理解しましょう。
甘噛みの場合は、基本的にはそこまで痛みを感じない噛み方で、明らかに犬の加減がわかるような噛み方です。
ちなみに犬は本気で噛むと人間の骨を簡単に砕いてしまうほどの威力があると言われているので、犬が噛んだと言ってもほとんどが甘噛みの部類に入ります。
甘噛みをする理由は何種類かあって、子犬であれば手をおもちゃと間違えて噛んでしまったり、歯の生え変わり時期だと歯がかゆかったり抜けそうで気持ちが悪い時に甘噛みをします。
このような時には噛んでもいい丈夫なおもちゃや骨などのおやつを与えると甘噛みをしなくなります。
また、かまってほしい時や寂しい時に飼い主に甘噛みをして訴えてくる犬もいますので、わがままなのかそうでないのかをきちんと判断する必要があります。
甘噛みの様子の動画がこちらです。
本気噛みの場合は1回がしっと噛んだら離しません。
最低でも歯型ができ、血が出てしまうくらいのケガは負ってしまいます。
本気で噛むときは、何か危険を感じた場合の威嚇であったり、危険だと感じたものを倒すために噛みつく場合が多いです。
また、ストレスのたまっている時などはちょっとした刺激でも本気で噛みつかれてしまうことがあります。
甘噛みとの違いは、人間がケガをする威力で噛んでくることと、じゃれることが目的ではなく威嚇や攻撃、自分の要求に従わせるためであることがほとんどであるということです。
次に本気噛みの様子の動画です。
ピットブルという危険で有名な犬種が小型犬を本気で噛み殺そうとする動画もあり、そっちの方が分かりやすかったのですが、ちょっとガチ過ぎて見てられないレベルだったので掲載しませんでした。
興味があればYouTubeで探してみて下さい。
噛むのをやめさせるしつけ
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では、いったいどのように噛むのをやめさせるしつけをしたら良いのでしょうか?
いくつかご紹介します。
噛んだ瞬間に拳を口の中に突っ込む
中型犬以上のサイズの犬の場合は、噛み癖があると人を殺しかねないくらいに危険があるので、噛み癖はなおしておく必要があります。
少し荒い方法ではありますが、手を噛まれたときにそのまま犬の口の中に手を突っ込んで「オエッ」となるくらいの経験をさせることで、噛むと嫌なことが起こると学習させることができます。
▼拳を突っ込む様子
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かわいそうな方法と思われがちですが、人にケガをさせる犬になってはいろいろな迷惑がかかることにもなるので、しっかりとしつけるようにしましょう。
犬に噛みつく
この方法は犬が噛みついてきた瞬間に、飼い主が犬のマズル(鼻)にがぶっと噛みつく(痛い思いをさせる)方法です。
勇気のいる方法ですが、マズルコントロールという言葉があるように、犬にとって鼻は非常に重要な場所です。
鼻を噛むことで、飼い主の方が上なんだという主従関係を築くこともできますし、噛まれると痛いという経験を犬にさせることができるので、しつけやすい方法ではあります。
冷静に注意をする
噛まれると大きな声を出して「痛い!」などと言ってしまう飼い主さんが多いと思いますが、その反応が実は良くありません。
飼い主が大きなリアクションをとることで、犬はかまってもらえたと勘違いしてしまいます。
冷静に低い声で「ノー!」や「ダメ!」と短い言葉で伝え、それ以上大きなリアクションはとらないようにしましょう。
何度噛まれても、冷たく低い声で一言だけ叱る言葉を発し、あとはかまわないようにします。
噛んだらかまってもらえないことを教えましょう。
まとめ
- しっかりしつけないと人間に害のある犬に育つ
- 可哀想と思わず徹底的にしつける
- かまっていると勘違いさせない
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