しっぽの振り方で分かる犬の気持ち!振る理由は喜びだけじゃない?


Photo by Felix E. Guerrero | Flickr

しっぽの振り方で犬の気持ちが分かると言われていますが、犬がしっぽを振る理由は実は喜びの表現だけではないのです。

様々なしっぽの振り方がありますが、1つ1つ意味があり、犬の心境を表していることがたくさんあります。

今回は、犬がしっぽを振る理由としっぽの振り方でわかる犬の気持ちについてご紹介します。

犬がしっぽを振る理由

犬がしっぽを振る理由は、喜怒哀楽の表現を行うためだと言われています。

一般的に、犬がしっぽを振っていると喜んでいると思われていますが、これは間違った認識で、しっぽを振っているからと言って必ずしも機嫌が良く喜んでいるわけではないと知っておきましょう。

場合によっては警戒しているサインのこともあるので、むやみに手を出してしまうと噛まれてしまうこともあるので注意が必要です。

一般的な喜びでしっぽを振る様子が分かる動画をご紹介します。

しっぽの振り方で分かる犬の気持ち

しっぽを振ることは喜んでいるという理由だけではないとご紹介しましたが、ではどのような振り方の時にどのような気持ちをしているのか、それぞれしっぽの振り方ごとに心情を見ていきましょう。

しっぽをあげて左右にすばやく振る

この場合は、良い興奮でワクワク楽しい気持ちでいることを表しています。

大好きな人や犬を見つけた時、おやつをもらえる時、遊んでもらえる時など、このあとに良いことがあると期待している時などに多いしっぽの振り方です。

しっぽをピンとたてている(振っていない)

しっぽを立てていてもブンブン振っていればワクワク楽しい興奮ですが、振っていない場合は強く警戒していることを表しています。

しっぽをできる限りピンと立てて強さを見せつけるような行動です。

警戒している相手に対して自分の方が強いということをアピールしています。

しっぽを上げて少しだけ振る

これは慣れた相手や警戒していない相手に対するあいさつです。

人間で言うと「おはよう」や「こんにちは」という意味をあらわす動作です。

しっぽが斜め下を向いた状態にある

とてもリラックスした状態で、心身ともに安定していることを表しています。

犬は色々な物ごとに敏感な動物なので、このリラックスしている時間を少しでも多くしてあげたいと思う飼い主が多いと思います。

しっぽが下がっていて、小刻みに振っている

何か対象物に対して興味はあるものの、恐怖心もあるという気持ちを表しています。

好奇心と恐怖心が混じり合った複雑な心境です。

対象物が怖くないものと判断すればしっぽが上がっていきますし、怖いものと判断すればさらにしっぽが下がって足の間に入っていくという表現に変わっていきます。

ふせの状態で床の上でしっぽを振っている

まるで床の掃除をしているような状態ですが、これは完全に服従している人に対して行う行動で、何でも言うことを聞くよということを表している行動です。

しっぽを足の間に収めてしまうくらい下がっている

この場合はとても怖がっている状態です。

しっぽの下には肛門腺という自分の臭いを発している部分があるのですが、そこを隠す動作なので自分の存在や気配を気づかれたくないという気持ちが強く働いています。

恐怖を抱く対象が近くにある限り、しっぽを下げたままじっと動かないという状況が続きます。

負けを認めている降参の合図でもあるので犬同士であれば相手が去ってくれる場合があります。

肛門腺については過去記事をご覧ください。

振り方をしつけに活かそう

以上のようにしっぽの振り方には、様々な高さや振り幅、角度があることがお分かり頂けたでしょうか。

しっぽの振り方と犬の表情や目線などを知ることで、犬の気持ちをかなり正確に理解することができますので、犬を飼っている人は特に知っておくと役立ちます。

しつけをする際も、しっぽの動きを見ることで犬の心情と実際の行動を合わせて考えることができます。

例えば、散歩中の無駄吠えで悩んでいたとして、しっぽが足の間に収まるくらい下げていた場合、無駄吠えが何かに怖がっていることによって起こっている可能性が高いわけです。

他にも、「待て」や「お手」が上手くできない場合に、しっぽが左右にブンブン振られている状態だったならば、もしかしたら指示を出しているはずなのに、愛犬は遊んでもらっていると勘違いしているかもしれないと推測することができます。

しつけは愛犬との意思疎通が非常に重要ですので、しっぽの振り方も1つの指標として使ってみてはどうでしょうか。

犬がしっぽを振りだす時期


Photo by Dineshraj Goomany | Flickr

犬は生まれて生後3週目頃からしっぽを振りだすと言われています。

しっぽを振るのにも社会化との関連性が大きいようで、子犬の頃に色々な体験や経験をしておくと、しっぽによる感情表現も豊かになるようです。

生後50日頃までにはほとんどの犬がしっぽ振りを覚えると言われているので、この頃の生活環境も非常に重要であると言えそうです。

この頃は主にブリーダーの元で生活している時期ではありますが、母犬や兄弟犬同士でのやりとりの中でしっぽ振りの学習もするので、早くに母犬や兄弟犬から引き離されてしまった子犬は、しっぽ振り学習が十分にできていない犬もいます。

もししっぽを噛んでいる場合は別の事例ですので、下記関連記事を参考にして下さい。

まとめ

  • しっぽ振りは喜びだけでなく喜怒哀楽の表現
  • 愛犬の感情を読み取ってしつけに活かそう
  • あまりに年齢の低い個体はしっぽ振りを覚えていない可能性がある

コメント

タイトルとURLをコピーしました