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愛犬をしつけなければと思いながら、気付けば子犬の時期が終わってしまったなんて人も多いと思いますが、はたして犬のしつけに年齢は関係あるのでしょうか?
今回は犬のしつけに年齢は関係あるのかや、いつから始めるのがベストなのかについてご紹介します。
しつけの重要性
まず、犬にしつけが必要かそうでないかという観点から言うと、必ず必要と私は考えます。
犬も人間と同じで、おかれた環境から、ルールなどを学び取り成長していくからです。
人間なら、義務教育などの過程でおおよその社会常識やルール、マナーなどを学びますが、犬にはそれが無いわけですので、犬のしつけは義務教育と言えると思います。
初等教育は幼少期に
犬のしつけは義務教育と言えると書きましたが、義務教育の中でも小学校低学年や幼稚園での就学前教育などを初等教育と呼びます。
初等教育とは言語の読解や基礎計算など、人間の社会生活能力の育成が重要視されていて、いわば生きるための基礎学習になるわけです。
そう考えれば、初等教育をいかに早い段階から始めた方が良いのかは容易に想像が付くと思いますが、これを犬のしつけに置き換えても同じことが言えるわけです。
当然生まれたばかりは無理ですが、飼い主をちゃんと認識し始めるころには、しつけをスタートしてもよいのではないでしょうか。
しかし、犬も人間も個体差や知能差があり、一概に、月日時間で定めてはいけないと思います。
人間に精神年齢と言われるものがあるように、動物も同じですので、しつけの開始には見極めが必要です。
言葉の話せない赤子に何かを質問しても返答できないというような状況では無理なのです。
この辺りは、訓練士や獣医などに相談するのがいいと思います。
しつけの手順
さて、実際にしつけを何から開始するかという事ですが、これは置かれた環境にもより、一概には言えません。
例えば、一戸建ての庭でいつも放してあるような環境と、マンションの室内で飼っているのでは全く違う話になってきます。
とりあえずは全ての環境に共通する部分として、用を足す場所、トイレのしつけというのがいいかもしれません。
スタートはトイレのしつけ
そこでトイレですが、庭に放し飼いの様な場合だと、犬はトイレの場所を自分なりに選ぶことが多いですし、敷地の隅や樹木の根元など、飼い主にとってもあまり問題にならない場所で常に用を足す事が多いといえるのですが、もちろん個体差がありますので、そうでない場合や、トイレの場所を決めたい場合は教えなければなりません。
マンションの場合は、樹木などが無いので、犬は多少困惑します。
彼らは本能的にそういう場所をトイレに選んでいるからです。
なので、仕方なく、寝ている場所や、人のそば、家具などのカドなどを選んでしてしまいます。
よって、マンションの場合は、まずはトイレの場所をしつけることが飼い主にとっても犬にとっても大事でしょう。
そこで、しつけの注意点ですが、まずは愛情を持って接することです。
これが一番重要です。
なかなか覚えなかったり、嫌がったりしても、決して怒鳴ったり叩いたりしてはいけません。
犬の目を見て優しく語りかけてください。
犬は人間の想像している以上に、人間の言葉を覚えます。
ですので、いつも語りかける事、会話する気持ちで居てください。
どんなしつけもこれが最重要ポイントです。
愛情が伝われば、想像以上にコミュニケーションできるようになります。
そしてもう一つのポイントは、犬には必ず運動が必要ですので、散歩に行ってから、しつけに入るという事も重要ですので忘れないでください。
とにかく、ちゃんとしつけを成功させたいなら、犬と接する時間をなるべく多く取ってください。
次に無駄吠えをしつける
そして次に、ある程度トイレを覚えてくると無駄吠えが増える場合が多いです。
これは何かを訴えたいのと、ストレスがたまっている事が多いです。
飼っている環境や状況を聞くと、散歩に行くことが少ない、散歩時間が短い、家族に犬が嫌いな人が居るなど、犬にストレスがかかっていると思われるケースがほとんどです。
まずは、彼らにストレスがかかっていないか良く考えてみてください。
そして、ストレスになっていそうな理由をなくして行くようにしてください。
きっと状況は変わるはずです。
大人になってからのしつけ
ここまで初等教育に置き換え早い時期からのしつけの重要性について書いてきましたが、とはいえ、しつけもままならないまま成長してしまった犬を多くいることと思います。
ネットなどを見ていても、もう6歳なのでしつけが無理ですか?何も覚えてくれません。
みたいな相談が載っていることを見かけます。
しかし、これは犬の年齢のせいにしてしつけを諦めているとしか思えないのです。
まずはしつけの前に、家族の一員としてのコミュニケーションができているかが大事です。
犬は、その家族の中で、ボスは誰か、自分の立場はどこか?などと考えています。
つまり、誰に従い、どうした方が良いか考えているのです。
もちろん、コミュニケーションが無い人の言う事など聞いてくれません。
散歩に行き、食事を出してくれて、話しかけて、遊んでくれる人と言うのが、ある程度加齢した犬がしつけを覚えてくれる、受け入れてくれる最初のステップです。
以上を踏まえてもう一度、犬のしつけを考えてみてください。
結論は、しつけは早い時期の方が効果的だが、決して加齢したからといって全くしつけられない訳ではない。
ということです。
全ては愛犬とのコミュニケーションが重要なんですね。
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