犬の誤飲は症状が出ない場合が一番危険!対処法は吐かせる?


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犬が誤飲した場合どのような症状が出るのでしょうか?

状況によっては、急いで吐かせるなどの対処が必要になるかもしれません。

今回は、犬が誤飲した場合の症状と、吐かせるなどの対処法、日常生活での予防法についてご紹介します。

犬の誤飲の危険性

犬の誤飲は幼犬や若い成犬に特に多いことです。

おもちゃや金具などちょっとしたものが落ちていると、犬はすぐに口に入れてしまいます。

場合によっては腸閉塞や急性胃腸炎などの病気になる可能性もあり、誤飲は犬が命を落としてしまうことにもなりかねない、とても危険なことです。

誤飲時の症状も、すぐに発症する場合と全く症状が出ない場合などがあり、ある程度知識を深めておかなければ、いざという時に対処できません。

犬を飼う上で必要最低限の知識は身に着けておきましょう。

それでは、症状が出た場合と出なかった場合、それぞれ解説していきます。

症状が発症した場合

犬が誤飲してしまった場合に出る症状として、一番わかりやすい症状はのどの奥で「グッグッ」というような何かが戻ってきそうな様子の時や、咳こんだり何かを吐きたそうにしているといったものがあります。

いつもと様子が違うので異変にはすぐに気づくのですが、誤飲だと気づくのは難しいかもしれません。

誤飲をしたものが詰まってしまう場所は、食道、胃、腸の3ヶ所であることが多く、誤飲してしまったもののサイズでどこで詰まるかは違ってきます。

食道に詰まってしまうと呼吸困難に陥ってしまうことが考えられるのですぐに取り出さなければ命に関わります。

胃までたどり着いたとしても、消化できない食べ物以外の物を誤飲してしまった場合は、胃にとどまることになり、胃の粘膜を傷つけてしまうので嘔吐や下痢などの症状が起こります。

そして、食道と胃を通過したとしても腸で詰まってしまうこともあります。

腸はとても繊細な臓器でもあるので、物が詰まってしまうとそこから壊死してしまったり、腸が捻じれてしまったりと非常に深刻な事態になり、命を落とす原因になります。

いずれの器官に詰まってしまったとしても、異物を取り除く作業は必要になります。

胃や腸まで達してしまった場合は、全身麻酔を使った開腹手術になる場合も多く、犬への負担も大きくなってしまいます。

症状が発症しない場合

誤飲後に症状が出ない場合もたくさんあります。

例えば小さなビニール片や、輪ゴム、風船の破片のような比較的やわらかい素材でできているものの場合は、胃でとどまっている分にはなんの悪さも起こしません。

胃を傷つけるようなこともないので犬は元気に過ごしているように見えると思います。

しかし、誤飲を確認できていて口や便からそのままの形で出てきていないものは体の中にとどまっているということを忘れてはいけません。

こういったものはなんらかの拍子に腸へ入り込んでしまい、腸を詰まらせて激しい腹痛や嘔吐の症状を突然引き起こすのです。

それが1年後、5年後といったケースもあるので、誤飲をしてしまった場合はすぐに動物病院を受診するようにしましょう。

誤飲後の症状がない場合は一番危険であるということです。

人間の場合もそうですが、少し具合が悪かったり体に何か異変を感じた場合、2~3日様子を見るという方も多いと思います。

しかし犬の誤飲に限っては、様子見は絶対に辞めましょう。

2~3日たって全く症状が出なかった場合、知識の無い飼い主さんは安心して病院に行かない場合がほとんどだと思いますが、誤飲は、飲み込んだ物を体外に出すことが出来て、初めて安心できるのです。

症状が出てるかを物差しにするのではなく、しっかり誤飲物を出すことができたかと言うことを基準にしましょう。

誤飲時の対処法

犬が誤飲したときの対処方法を書いていきます。

犬が誤飲してしまった場合、何が何でも吐かせようとするのは器官を傷つけてしまう場合があるのでやめましょう。

飲み込んでしまった物や飲み込み具合で判断が必要となります。

誤飲を確認したらまず犬の口を開けてみて、すぐに異物が確認できるような位置に詰まっていたらピンセットなどで慎重に取り除いてあげましょう。

その際も慌てず慎重に行うことが必要です。

誤飲してしまったものが液体の場合(酸性・アルカリ製品・石油製品などのどに損傷を引き起こさないものに限る)は、応急処置として食塩水を使います。

小型犬ならスプーン2~3杯程度、大型犬なら6杯ほど飲ませて、それからすぐに病院を受診するようにしましょう。

飼い主として一番やらなければならないのは、何をどのくらい飲んでしまったのかをなるべく正確に把握し、すぐに診てもらえる獣医師を探すことです。

誤飲の場合、飼い主がその場でどうにかしてあげようと思いがちですが素人では何もできませんし、その行動が愛犬の命を縮めてしまうことになりかねません。

プロである獣医師に判断を任せることが一番最善の方法であることを覚えておきましょう。

誤飲予防について

誤飲は多くの場合、予防することできます。

特に子犬や若い犬の場合は、なんでも食べてしまったりかじってしまったりするので家の中に小さなおもちゃや金具類など誤飲につながるようなものが落ちていないようにきちんと整理しましょう。

また、犬が届きそうな場所や開けてしまえるような場所に危険なものをしまわないことや、人間でなければ開けられないようにロックをするなど、対策をしましょう。

幼犬の場合は、歯磨きガムやササミガムなどのおやつでも喉に詰まらせる危険がありますので、犬用の食べ物でも与えるときにサイズや量をきちんとみてあげて、あげっぱなしにならないようにします。

誤飲を防ぐためにも犬と生活するための環境をしっかりと整え、きちんと管理してあげることが必要です。

まとめ

  • 詰まった部位や誤飲物の大きさで症状が違う
  • 症状が出なくても誤飲物が体内にあれば危険
  • 自宅の環境を整え誤飲を防ごう

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