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犬の鼻の乾燥は病気の可能性があり、一般的に健康な犬の鼻は湿っていると言われています。
ただ乾いてるだけでなく、ひび割れてしまっている場合には角化症の可能性があるので、今回は犬の鼻の乾燥について紹介します。
乾燥の原因
乾燥しているときに考えられる原因を説明していきます。
就寝時の乾燥
犬の鼻が乾くということは日常的に珍しいことではありません。
犬の体質などもありますので、乾き気味の犬もいれば湿っている犬もいますので、鼻の乾きだけで100%病気であるという判断はできません。
犬は寝る前後と就寝中には鼻が乾きやすい、と言われています。
その理由は、犬は自分で鼻を舐めて湿らせたり、犬の鼻と涙腺はつながっているので少量の涙によって鼻を湿らせたりと、起きている間に犬自身が気をつけていることなのです。
犬は嗅覚がすぐれているので、においを敏感に感じ取るために鼻を湿らせた状態にしているという、本能でやっていることです。
寝る状態にあるときには、においを嗅ぎ分ける必要がないので乾き気味であることが多いようです。
起床時の乾燥は要注意
体調不良である可能性があるのは、犬が日中起きていて活動をしているのに鼻が乾いている場合は注意が必要です。
犬は熱が出ると鼻が乾くと言われています。
それ以外にも風邪の症状(嘔吐や下痢、発熱等)がある場合には、脱水などによって鼻が乾くという症状が出てくる場合があります。
風邪である場合もありますが、それ以外の大きな病気のサインであることもあるので、日中に鼻が乾いている時には食事の様子や遊びの様子、排泄の内容など注意深く観察し異変がある場合はすぐに獣医師に相談するようにしましょう。
角化症とは
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もう一つ考えられる理由は角化症です。
元気ではあるけれど鼻が乾いて割れている、ヒビが入っているという場合は角化症の可能性が高いです。
角化症の場合は何もしないでいるとずっと鼻が乾燥し、割れている状態が続いてしまいます。
角化症について、その症状や原因、治療法について説明していきます。
症状と原因
角化症とは、皮膚の表面にある角質がなんらかの原因によって正常に作られなくなる状態をまとめた呼び方です。
人間でもかかとやひじがガサガサしたり、割れたりする人がいると思いますが、その症状と同じです。
犬の角化症も皮膚が乾燥してガサガサになってしまったり、フケが増えたり、象の皮膚のように固く厚い皮膚になってしまったりします。
そして場所によっては割れてしまったり皮膚がむけてしまったりしてしまいます。
角化症になってしまう原因は主に2つあって、もともと持って生まれた体質の場合と、他の皮膚病が原因で角化症になってしまう場合とがあり、ほとんどが後者の理由です。
その中でも、膿皮症やアトピー、食物アレルギーによる湿疹などが原因で角化症になる場合が多く、肌トラブルで長期的に問題があったりアレルギー体質の犬などは注意が必要です。
角化症の治療法
角化症の場合は、その原因となっている皮膚の病気の診断を見つけてその根本を治すことです。
そして角化症の症状にあった対症療法を行うことが大切です。
皮膚がガサガサしているのであれば、保湿効果のある薬をつけてあげるようにしたり、痒みがある場合はそれに対応した薬を使用して治療を進めていきます。
スキンケアを毎日適切な方法で行うことが角化症の治療になりますので、犬の肌のお手入れを念入りに行いましょう。
シャンプーをしてあげるのもいいでしょう。
角化症の症状に合わせて、保湿性のあるシャンプー、抗菌性のシャンプー、痒み止め効果のあるシャンプーなど使い分けて肌を清潔に保てるようにシャンプーをしてあげるようにします。
その時の皮膚の状態をしっかりと獣医師に確認するようにして、犬の皮膚の状態に合うシャンプ-を選んであげるようにしましょう。
鼻のひび割れを治す方法
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鼻のひび割れに関しても、基本的には上述した角化症対と同じように対症療法が有効になります。
ひび割れを改善してくれる保湿性のある薬をつけてあげるのが一番の方法です。
その際は獣医師に相談して薬を出してもらうようにしましょう。
素人判断で人間の保湿剤を勝手に使ってしまうと、場合によっては症状が悪化することもありますので、必ず獣医師と話をして治療方法を確認するようにしましょう。
まとめ
- 就寝時は乾燥している
- 起床時の乾燥は注意が必要
- 角化症はシャンプーとスキンケアが大切
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