犬が自分の足を舐める(噛む)理由!肉球が赤いのは皮膚炎?

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Photo by Thirteen Of Clubs | Flickr

犬が自分の足を噛んだり舐めたりする理由とは何なのでしょうか。

それにより、肉球が真っ赤になりますが、はたして皮膚炎なのでしょうか。

今回は犬が自分の足を舐めたり噛んだりする理由と、肉球が赤いのが皮膚炎なのかについてまとめます。

病気などが原因の場合

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Photo by Tony Alter | Flickr

犬が足を舐める場合に考えられる原因は、大きく分けて病気の場合とストレスの場合と2種類あります。

それぞれ細かく見ていきたいと思いますので、こちらの項目では病気が原因の場合について紹介します。

膿皮症

傷や、過度なシャンプーなど、皮膚をバリアしている脂成分が減少すると、黄色ブドウ球菌などの細菌に感染し化膿します。

これは皮膚が赤くなり、かゆみを伴います。

脱毛して、慢性化すると皮膚が色素沈着で黒くなります。

場所は、顔や足の指の間などに発症しますが、全身の何処にでも発症する恐れがあります。

病院で見てもらう他にも、薬用シャンプーで皮膚を清潔に保つという方法があり、注意点としては洗ったらしっかりとシャンプーを洗い流すことが重要です。

皮膚の免疫力をあげるビタミンEや、必須脂肪酸を含んだエサをあげると、治りが早く予防にもなります。

アレルギー性皮膚炎

アレルギーの原因となるものは、エサだったり住環境の急激な変化だったりします。

ハウスダスト、花粉、ダニ、真菌など、環境に存在し吸引してしまう事でアレルギーになる場合は、アトピー性皮膚炎と考えられ、プラスチック製の食器、首輪、洋服、敷物など身の回りにあるものや、公園などの草木に触れる事で、刺激されて起こるものを接触性皮膚炎と言います。

どちらも治療は、アレルギーの原因を突き止め、環境から排除することですので、食事などは与えている物を1つ1つ吟味して、アレルギーを起こす可能性のあるものを見つけて、与えるのを止めます。

根気のいる事ですが、こういう日々の努力の積み重ねが大切なのです。

かゆみはステロイド剤や免疫抑制剤、坑ヒスタミン剤で押さえますが、基本は、薬用シャンプーを使いマメに洗うというのが最も重要です。

ニキビダニ

毛包虫症(もうほうちゅうしょう)と言い、体長約0,2~0,4ミリの、肉眼では見えない小さなダニです。

このダニは健康な犬にもいることがあり、免疫力が低下した時に発症する事があります。

毛穴の毛包や皮脂内に寄生しますので、脂っぽい皮膚に細菌感染することで、激しいかゆみと炎症を起こします。

皮膚には赤いブツブツや、大量のフケが出て脱毛します。

治療は、薬浴や駆虫薬の投薬を行います。

ストレスなどが原因の場合

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Photo by Tony Alter | Flickr

病気が原因の場合を見てきましたが、外面的な問題以外にも内面的な要素で足を舐めたり噛んだりする場合があります。

ここではストレスなど内面的な原因を見ていきます。

転位行動による足舐め

不安やストレスの解消のために、足先を舐め続ける行動を転位行動と呼びます。

例えば、これまで何も問題なくお留守番が出来ていた子が、ある日帰ってみれば、自分の足先を真っ赤になるまで舐めていて、確かめると足の裏の肉球の間の皮膚もただれたようになっていると言うのが転位行動による足舐めです。

ストレスの原因がなくならないと足舐めはいつまでも続きますので、足舐めをしている愛犬は切なそうに飼い主を見上げ、また足先を舐め始めるでしょう。

舐めている舌の刺激と唾液で、赤くなった足先は皮膚炎をおこしてしまいます。

ストレスの要因は、住環境の急激な変化、自身の体調不良など色々考えられますが、やはり先ほど例に出した留守番というのがストレスによる足舐めを引き起こしやすいようです。

基本的に転位行動による足舐めは、何がストレスになっているのかを突き止めて、それを取り除くというのがベストな対処法ですが、留守番の場合にはストレスの原因が探りにくい可能性があります。

留守番中に何か不安に感じることがあり、それが再び起こってしまったらとストレスに感じている場合と、そもそも飼い主に置いて行かれたこと自体をストレスに感じている場合と両方考えられます。

前者の場合には愛犬が何に不安を感じているのか観察し原因を探せば取り除けますが、後者の場合にはお留守番自体をやめるしか方法がありません。

習慣化による依存

ここまで病気やストレスなど色々な要因から原因を見てきましたが、実は犬は暇を持て余しているときに暇つぶしに足を舐めることが結構よくあります。

しかしこれもお留守番と多少関連していて、要するに犬と飼い主の触れ合う時間が短いことが起因しているのです。

お留守番をしているとき以外も足を舐めているようであれば、気付いたタイミングでやめさせるというよりかは、10分でも15分でも良いので遊んであげたりするのは非常に効果的です。

犬は足を舐めているときは快感に近いものを感じているらしいので、最初はただの暇つぶしでも、のちに依存して常に足を舐める子になってしまいます。

もしすでに足が赤く荒れてきているのであれば、暇つぶしと楽観視せず、しっかり考えて頂きたいです。

足舐めの対処法

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Photo by Bill Selak | Flickr

足を舐められないように、赤ちゃん用の靴下をはかせると良いとか、包帯を巻けば良いとかいう人もいますが、ストレスからの足舐めの場合は全く効果はありません。

くわえて、引きちぎってしまいます。

この足舐めをやめさせる一番確実な方法は、足を舐めている原因を探り、外的要因なのか、内的要因なのか、内的要因ならどこにストレスを感じているのか、しっかり愛犬を観察し、その原因を取り除いてあげることです。

前述したように犬の足舐めは依存性がありますので、矯正は早ければ早いに越したことはありません。

実は我が家の愛犬もかなり足舐めがひどいです。

基本的にお留守番はさせてないですし、暇も何も1日中寝ていますから、原因とか無いはずなんですけど、おそらく10年以上続く長年の依存なのでしょう。

もっと子犬のときにしっかり対処しておくべきだったんでしょうね。

1度荒れ過ぎて病院も受診しました。

▼荒れた前足

▼処方された薬

肉球以外にもストレスが原因でしっぽを噛む犬もいますので、もし該当される方は1度下記関連記事もご参照下さい。

まとめ

  • 足舐めは病気が原因の可能性がある
  • 病気じゃない場合はストレスが原因
  • 依存性が高く暇つぶしが日常化する

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