子犬にクレートトレーニングをすることは非常にメリットが多く、人間と共同生活をする上で必須項目と言えます。
しかし、クレート内でトイレは我慢させてるのかや、しつけのやり方など不安も多いことでしょう。
この記事では、子犬にクレートトレーニングをするメリットと、そのやり方、トイレを我慢しているのかなどを解説します。
目次
クレートトレーニングを行うメリット
ほとんどの動物には、幼い頃から自分の縄張りや居場所をきちんと決め、そのテリトリーをしっかりと把握し守るという本能があります。
犬にもその本能はあると言われていて、子犬の頃から安心できる居場所をきちんと決めてあげることは非常に重要なことです。
そこで重要なのがクレートトレーニングと言われています。
クレートとは、移動の際に使用する際のかごのようなもので、ほとんどがプラスチックでできている入れ物です。
バリケンやキャリー、ケージなど様々な呼び名があり、メーカーによっては別の物を指している場合もあります。
特にケージなんかはクレートとは別の物を指している場合がほとんどで、基本的にはバリケンやクレートが正式名称と思って問題ないかと思います。
我が家ではリッチェルというメーカーのクレートを買いましたが、サイズを間違えたのか少し小さく、ほとんど入ってくれません。笑
一応楽天の商品ページも掲載しておきます。
正面の扉のみの1ドアタイプと上にも扉がついてる2ドアタイプあるのですが、私が持っているのは1ドアタイプです。
下記の掲載商品は2ドアタイプです。
用途によって好きな方を選ぶので問題ないと思います。
話が逸れましたが、クレートトレーニングとは、このクレートに犬が進んで入っていってくれるようにトレーニングを行うことを指します。
クレートのサイズは犬の大きさによって違ってきますが、犬が入った時に頭が出てこないくらいの大きさで、体を回転させて向きを変えることができれば問題ありません。
ホワイトはケツが突っ掛かって回れません。笑
ではクレートトレーニングはなぜ行う必要があるのでしょうか。
1匹の犬がちょうど入る大きさのケースに犬を入れるトレーニングをすることは、一見かわいそうで窮屈なことをしているようにも感じられます。
しかしその考えは間違いで、犬は元々狭い穴倉で暮らしていた動物なので、狭くて暗い所を好む傾向があるのです。
そして子犬の場合は、慣れない環境の中ですぐに自分の居場所と認識してくれる場所が必要となります。
人間でいうと個室の部屋のような感覚なので、外からも見えない状態で自分だけの安心した空間を得られることで、精神的にもリラックスすることができ、クレートの中にいる間は安心して休むことができるようになります。
また、クレートトレーニングができていることで、動物病院へ行くときや出かける際の移動もスムーズになり、犬も普段から愛用しているクレートで移動することで安心感が増しストレスもなくなります。
フリーで連れ歩くことができる場所はまだまだ限られているので、いざという時にクレートに入ってくれる犬だと幅も広がります。
また、災害時などにはクレートに入ることができれば、一緒に避難所へ連れていくことができ、周りへの迷惑も軽減することができます。
関連記事:地震などの災害時の犬との同行避難の重要性と便利な防災グッズ
このようにクレートトレーニングには様々なメリットがあり、人間と共同生活を送る上で必ず覚えさせるべきしつけと言えるでしょう。
クレートトレーニングのやり方
ではクレートトレーニングのやり方を、説明していきます。
安心できる場所だと覚えさせる
クレートトレーニングを上手く進めるポイントは、とにかくクレートを安心できる場所だと覚えさせることです。
閉じ込められる嫌な場所だと犬が思ってしまった時点でクレートに入ることを嫌がったり、入ったとしてもずっと鳴くようになってしまったり、クレートをかじって破壊してしまうなど問題行動につながることを意識しながらトレーニングを進めます。
まずはクレートを開放しておき、お気に入りのおもちゃがあればいれてあげたり、やわらかいタオルや毛布をいれておいてあげると興味を持ってクレートに入っていく子犬もいます。
警戒してなかなか入らない子犬の場合は、少量のおやつをクレート内に置いてあげてもよいでしょう。
掛け声を同時に覚えさせる
どのような方法でもよいので、クレートにスムーズに入るようになったところで、今度はクレートに入るタイミングで「ハウス」という声をかけてあげるようにします。
これを何度も続けていくと、おやつがなくてもクレートに入ってくれるようになります。
ここで大切なことは、子犬が自らクレートに入るという経験をたくさんさせることです。
入らないからといって無理やりいれては絶対にいけません。
クレートに入ってくるように工夫をしながら根気よく「ハウス」の掛け声を続けていきます。
扉を閉めてみる
子犬が「ハウス」の掛け声で、クレートにスムーズに出入りすることができるようになってきたら、今度は少しの間扉を閉めてみます。
この時に慌てて出ようとした場合はすぐに扉を開けてあげて、いつでも開くということを教えてあげます。
扉を閉めても安心しているようであれば少し様子をみて、それから扉を開けてあげるようにします。扉を閉める時間を徐々に増やしていって様子をみましょう。
クレート内で腰を下ろすようになったり、寝るようになれば、子犬にとって安心できる場所となっているので、トレーニングはほぼ成功です。
ただ、子犬の場合は長時間クレートに閉じ込めてしまうと嫌な場所になってしまいますし、排泄を我慢することもできないので2時間位が限度であるといえます。
私が使ってるクレートはリッチェルの物だと紹介しましたが、リッチェルの公式動画で非常に分かりやすい動画講義があったのでそれも一緒に紹介しておきます。
▼ペットのクレートトレーニング公式動画
同時にトイレトレーニングを行う
犬は本能で、寝床で排泄しない動物だと言われています。
中には当てはまらない犬もいますが、きれい好きである犬は、トイレと寝床は分けることがほとんどです。
そのためサークル内にクレートを設置してクレートトレーニングを進めてあげれば、クレートが置いてある場所以外全面にトイレシートを敷き詰めてそこでトイレトレーニングを始めることができます。
トイレトレーニングの際も、おしっこをするときに「しーしー」など合図となる声をかけてあげるようにすると、やがてはその掛け声でおしっこをすることができるようになる犬へと成長します。
最初はケージ内にトイレシートを敷き詰め、子犬がどこでおしっこをするか観察します。
次第におしっこをする場所が決まってくるので、その場所だけにトイレシートをおくようにすればトイレトレーニングも一緒に行うことができます。
関連記事:犬のトイレトレーニングのやり方はサークルを使う方法が失敗しない
クレートトレーニングもトイレトレーニングも、うまく一緒にやることができますが、子犬にそれを教えるのは一朝一夕ではできません。
失敗もたくさんしますし、できるようになったのにまたできなくなったりしてしまうこともあります。
飼い主は根気と我慢が必要なしつけとなりますが、子犬のうちに覚えてもらうことで、その後の生活がお互いスムーズなものになることは間違いありません。
コミュニケーションを取り合いながら無理のないようにしつけを行いましょう。
まとめ
- クレートトレーニングは絶対に行おう
- クレートを安心できる場所と覚えさす
- 一緒にトイレトレーニングもする
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